-この夏、家族で観ても最高の映画だと思いますが、長く愛されているシリーズの魅力、今回の作品の魅力について教えてください。
4歳から10歳の間に誰もが恐竜にハマる時期があると思いますが、「恐竜って、本当にいるの?」って、この映画を観ると当時の童心を思い出すこともできると思います。そういう脅威や畏怖は、人間にとって快感でもあるらしいですよ(笑)。今回は種類が多く、30種類以上の恐竜が出てくるけれど、本当にわくわくできます。ファンが登場してほしいと思う恐竜も出て来ます。
あといつも思うことは、恐竜は世界平和をもたらすことが出来るのではないかということ。それくらい世界をひとつにしてくれる存在なんです。
―大人気シリーズへの出演が決まった時はいかがでしたか?
今から考えると本当におかしな話ですが、ロサンゼルスでコリン・トレボロウ監督とミーティングをしました。それはカジュアルなもので監督と俳優が会い、交流を深めるくらいのものかと思っていたのですが、まさかの映画のオファーでした。3時間の長い会話の中で「やってほしい」と頼まれた時、これだけのスケールの作品なので驚きました。家に帰って家族に「頼まれたけど?」と疑問形で報告してしまいました(笑)。
―ケイラは冷静にトラブルに対峙していくキャラクターでしたね。どういう準備をして撮影に臨みましたか?
ハン・ソロ、インディ・ジョーンズなどハリソン・フォードの初期のキャラクターからインスピレーションを得ています。いつも危機が迫っているけれど、ハン・ソロもインディも「なんとかなるさ」という態度で、そこがとても好きです。ケイラの好きなセリフのひとつに「何が起こったとしても、それが計画だったということよ」とあるのですが、その考え方が素晴らしいですよね。状況に慌てるのではなく、受け入れていく。敬意を持てる資質ですし、自分や自分の家族も解決策を考えるという意味では、持っている指針だと思っています。