―映画「影踏み」(11月15日公開)にご出演されていらっしゃいますが、主演の山崎まさよしさんに会われて、どんなことを感じましたか?
「それこそ『うわぁ、山崎まさよしさんだ!!』と(笑)。初めてお会いして、すぐ本読みに入ったのですが、僕も音楽をやっている身としては、大先輩である山崎さんの、独特のお芝居のテンポというものを感じたのを覚えています」
―篠原哲雄監督については、どんな印象をお持ちでしたか? 山崎さんとタッグを組んで話題となった「月とキャベツ」はご覧になられましたか?
「監督に初めてお会いしたのは日本アカデミー賞授賞式で、すごく味わい深い映画を撮る方だな、という印象を持っていました。『月キャベ』はリアルタイムで観てはいませんが、あとから観ました。いま見ても面白いですし、色あせない映画だな、と。そんな名タッグのお二人とご一緒することには、ドキドキしていました」
―山崎さん演じる修一の後を子犬のようについてまわる啓二を演じられましたが、少し謎の人物でもありますね。
「観ていくうちに感じる“違和感”をお芝居でも意識したので、これまでに演じたことのない役、かつ新しい挑戦でもありました。有機的な流れの中に、無機質なものがポンと入ったチグハグ感で成り立つ役というか、存在意義というか。いつもと違う北村が観られるかもしれません」