―映画「前田建設ファンタジー営業部」(1/31公開)は、「マジンガーZ」の格納庫を本当に作る前提で、設計図から工法から材料、見積までを吟味し、真剣に取り組む物語ですね。それが、実在の会社で実際に行われていた、実話が基になっています。
高杉:
「本当に、まずそこに驚きました」
岸井:
「しかも実際の前田建設の方たちも、普通にお仕事をした後で集まっていたというところがスゴイですよね。私が演じたエモトが“私たち、ボランティアですか!?”と話すシーンがあるのですが、本当にそういうことだったとは(笑)。上司の熱量に巻き込まれつつ、やっぱり建設が本当に好きな人たちだからこそ、できたんだろうな、と」
高杉:
「何かを真剣にやるって面白いことなんだな、と思わせてくれる作品でした。自分はまだ23歳ですが、ずっと子どもでいたいというか、子どもみたいに純粋な熱意を持ったまま年を取っていきたいと思いました」
―他部署の人たちまで口を出し、むしろ邪魔しようとする、その気持ちもなんとなくわかりますよね。
高杉:
「本当は一緒にやったら楽しいのにね、という」
岸井:
「なにかワンクッション欲しいんだろうね(笑)」
高杉:
「例えば学生の頃の文化祭で、あまり参加しない人を誘っても『いや、自分は大丈夫』と言ってしまうのと似ているよね。飛び込めば楽しいのに、情熱に前向きになれないというか……」
岸井:
「わかる! でも逆に映画としては、そんな人たちがいつの間にか夢中になっていくのがすごくリアルで。情熱や気持ちが爆発し、遂にほかの会社まで巻き込んでしまう、というのが何だか素敵で。スーツ着て会社に通いながら、こんな日常でいいのかと思っているサラリーマンの方々も、視点を変えれば目の前に楽しいことがあるよと、勇気をもらえるんじゃないかなって。親子で観に行ってもらうのも面白いと思います」
高杉:
「うん、それはステキだね!」
―ダムや建設中のトンネルなど、普通には立ち入れないロケ地も見応えがありました。
高杉:
「ダムの迫力がすごくて、あの場面は完全に“素”の反応です(笑)。ドラクエのダンジョンに潜ったみたいな凄さでした」
岸井:
「掘削担当のエモトとしては、建設中のトンネルにしか行けなかったのですが、二度と入れるような場所ではなくて、すごく興味深い体験でした。ドリルアンカーやロックボルト、水を吸い上げる機械など、カッコイイものがたくさんあって。こんな風に作られているのか、とすごく感動して。今ではトンネルに対する見方も変わりました」
高杉:
「今はトンネルに入るたび、掘るのにどれくらい掛かったんだろう、とか考えてしまいますね(笑)」
―上司・おぎやはぎの小木博明さんをはじめ、上地雄輔さん、本多力さんと、同じ部5人のコンビネーションが絶妙でした。
岸井:
「本多さんは、“小木さんの舎弟になるのが、この作品の目標なんです”っておっしゃって、小木さんを全肯定していました(笑)」高杉「とにかく褒めまくってた(笑)。上地さんは小木さんの話し相手、いやツッコミ役でしたね」
高杉:
「とにかく褒めまくってた(笑)。上地さんは小木さんの話し相手、いやツッコミ役でしたね」
岸井:
「本多さんは、“小木さんの舎弟になるのが、この作品の目標なんです”っておっしゃって、小木さんを全肯定していました(笑)」高杉「とにかく褒めまくってた(笑)。上地さんは小木さんの話し相手、いやツッコミ役でしたね」
高杉:
「何をしてもツッコまれてた(笑)。でも岸井さんもイジられてた(笑)。あるミスをした瞬間、小木さんが“見つけた”って感じで、すごく嬉しそうな顔をして。明るくて楽しい現場でした!」