-『きさらぎ駅』(6/3公開)は恒松さんの初めての主演映画ですが、オファーを聞いたときはどう思いましたか?
“きさらぎ駅”の都市伝説はオファーをいただいた時に初めて知ったんですが、実際に起こりそうなリアリティがあるなと思いました。私も毎日のように電車に乗るので、寝過ごして、どこか知らない異世界に行ってしまったらどうしよう? と思ったし、そういう身近な恐怖が感じられる都市伝説ですよね。でも、初めての主演映画で、この役をいただけて、すごく嬉しかったです。私が演じた春奈が謎に迫っていく過程は台本を読んでいてもおもしろかったので、撮影に入るのがとても楽しみでした
―“きさらぎ駅”に迷い込む“装置”とも言える、数人しか乗っていない電車内での撮影はいかがでした?
あの一連は、終電以降に貸し切り状態の電車で撮影しました。出来上がった映画で観ると怖いんですけど、撮影のときはけっこうバタバタでしたね。電車を何度も走らせて撮ることができないから、芝居のタイミングを間違えちゃいけない。みんな、そういう緊張感を持ちながら撮影に挑んでいたんですけれど、絶対にミスしちゃいけないというその緊張感がある意味怖かったです(笑)
―真っ暗なトンネル内での撮影の思い出は?
トンネル内での撮影はスゴかったです! トンネルの中の撮影は初めてだったんですけれど、本当に真っ暗で、一番怖い現場だったかもしれない。もしあのトンネルに「懐中電灯も持たずにひとりで入れ!」って言われても、私には無理ですね。だから逆に、撮影という仕事の中で体験できてよかったなと思います