-不思議な転校生・シオンと孤独なサトミが、歌で繋がる物語『アイの歌声を聴かせて』(10/29公開)。完成した作品の感想を教えてください。
アニメの画が完全に完成していない状態でアフレコをしたので、『こんなにキラキラしていたんだ!』とか『こんなリアルな表情をしていたんだ!』と、驚きがたくさんありました。インターネットの世界にグーッと入っていく瞬間も、その世界観がすごく感じられるようになっていて衝撃でした
―土屋さんが演じたシオンは、なんとAI(人工知能)という設定です。
監督から『シオンは人間のような完璧なAIなので、人間っぽく演じていい』と言われたので、AIということはあまり意識しませんでした。ただ、シオンが人間の気持ちになり始める瞬間は、自分の中で意識しておいた方が声にも微妙なニュアンスが出ていいだろうと思ったので、終盤は、それを意識して声を演じました。人間になれる嬉しさと、なり切れない切なさや虚しさも感じて。その多面性が、シオンの見どころだと思います
―シオンとして歌う、土屋さんの歌唱が素晴らしかったです!
フルで4曲も歌うので、恐怖との闘いでした(笑)。 約2か月間、練習する時間をいただき、ボイスレッスンを通して、声の出し方がハッキリ変わったのは自分でも分かりました。3曲目の『Lead Your Partner』までは、“シオンになりたい”という私の想いと、シオンが“人間になりたい”という想いがリンクして歌うことが出来ました。でも同時期にミュージカル舞台と重なったことで私の喉を痛めてしまい、1週間声が出せなくなって…。4曲目の『You've Got Friends 〜あなたには友達がいる〜』は舞台後に改めて収録しました。高域が多い曲なので難しかったです