―12/27(金)より、劇場版『新幹線変形ロボ シンカリオン 未来からきた神速のALFA-X』が公開となりますが、全76話にわたるTVシリーズの最終回を迎えたときは、どんな気持ちになりましたか?
劇場版の制作が決まっていたので、「また会えるし、また演じられる」という安心感がありました。でも終了後の打ち上げで、東京おもちゃショーのイベントステージの模様の動画が流れたときに、子どもたちが大盛り上がりで歌ったり踊ったりしている様子を見たら、観ている子どもたちの感情を動かせているんだという喜び、そして劇場版で終わりなんて残念だという抵抗する気持ちが、一気に押し寄せてしまって、泣いてしまいました。でも、すぐに劇場版のアフレコ収録があり、久しぶりに<チームシンカリオン>のメンバーが大集合したので、とてもうれしかったです。
―主人公・速杉ハヤトを演じる上で、大切にしていることはなんですか?
ハヤトは10歳(TVシリーズの途中に11歳に)ですが、都会育ちで鉄道好きと、スマートで大人びた印象のある賢い男の子です。シンカリオンの運転士になったのも、超進化研究所でシンカリオンの開発をしているお父さんを助けるためという、優しさから。ハヤトはシンカリオンに乗ることでどんどん視野が広がり、お父さんのためだったものが超進化研究所のためになり、仲間のためになり、世界のためになっていき……と、すごいスピードで進化していったので、「等身大の私でも追いつかないんじゃないのかな」という不安を感じることがありました。ですから、ワクワク感や疑問など、小学生としての感覚を大切にして演じるように心がけていました。