―給食愛をかけて先生と生徒がバトルする異色グルメドラマ「おいしい給食」が、「劇場版 おいしい給食 Final Battle」(3/6公開)になりました!映画としての見どころを教えてください。
市原:
「ドラマではキャラクターを探り、作っていく過程で演技も自然体でやるのか、漫画のようにオーバーにするかなど悩みながらでした。映画版はキャラが完全に固まった上で、またひとつ違うギアを入れて撮影に入れました。だからそれぞれのキャラクターも濃くなっていますし、関係性もよく出ていると思います。さらに輪をかけて『おいしい給食』の唯一無二感がさらに強く出ていると思います」
武田:
「しかも自分でも驚いたのですが、ドラマにはなかった要素――淡い恋愛もあり、感動もありで、さらに“Final Battle”と銘打つくらいですから、給食バトルもヒートアップしています!」
市原:
「今回はどんな戦い方をするのか、どんな熱量を出して来るのか、対決するさまを見て欲しいです!」
佐藤:
「そして給食の物語なのに、“給食がなくなってしまうかもしれない危機が訪れる”という展開になるんです。その後、どうなってしまうかにも注目して欲しいです」
―市原さんが甘利田先生、武田さんが御園先生、佐藤さんが男子生徒の神谷ゴウを演じられています。今回、役としてどんな点に注力しましたか?
市原:
「舞台が84年なので、“日本の古き良き、不器用な男”を変わらず意識して演じました。また、甘利田が給食を好きすぎるゆえに取る行動や巻き込まれる事態が、本人からすると悲劇だけれど、お客さんから見ると喜劇になる、というところを一番に考えました」
武田:
「御園先生は頑張り屋さんで、でも頑張り過ぎて空回っちゃうときもある。今回も、甘利田先生とは対極に居る人、ということを一番に考えながら演じていました」
佐藤:
「ゴウは給食がとにかく好きなので、僕は給食を頑張って食べました!」
市原:
「確かに頑張ってたね(笑)」
佐藤:
「監督から“食べるときに緩急を付けて”と言われていたので、甘利田先生に見せつけるようにゆっくり自慢して食べたり、一気にバ~ッと食べたり、たまにギョロッと甘利田先生を見たりなど……頑張りました」
市原:
「甘利田とゴウの関係が給食を巡るライバルから、距離が近づいて戦友のようになっていったり、甘利田と御園先生の関係が一気に近づいたり、“ザ・エンターテインメント”を感じていただけると思います」
―3人にとって給食とは、どんな存在でしたか?
佐藤:
「小学校のときは給食が美味しくて大好きで、よく友達と好きなものを物々交換しながら食べていました。中学生の今は、給食が休憩時間という感じです」
武田:
「私は好き嫌いもなく、班ごとに食べる給食が好きでした。ただ仲がいい子と一緒になれるわけではないので、席替えはいつもドキドキでした。お代わりにいくのが恥ずかしくて、好きなものが出ても我慢していましたね」
市原:
「僕は、授業時間は学校のもの、給食の時間は自分のもの、と思っていました。みんなでワイワイ話したり、誰が一番早いかを競ったり、牛乳ジャンケンをしたり。早く食べてお代わりをする人間がカッコいいと思っていたので、好きでもないのに必ず牛乳ジャンケンに参加して。勝ったら喜びますが、なぜ飲んでいるのか自分でも謎でした(笑)」