―今回、YOUさんと藤井隆さんは人気シリーズの劇場版『映画 きかんしゃトーマス めざせ!夢のチャンピオンカップ』(3/10公開)で、トーマスや超特急カナのライバルになる双子の高速列車、ファローナとフレデリコの声を担当されました。アフレコは上手くできましたか?
藤井:
長い歴史のある作品ですし、僕がセリフを入れるのを待ってくださっている現場に行ったので、とても緊張しました。でも、監督やスタッフさんがトーマスの気持ちを「いまはこういう感情で動いているんですよ」などと言って丁寧に教えてくださったので、ありがたかったですね。
YOU:
私を呼んでくださったということは、普段のフリーな感じでアドリブなんかも入れながらやればいいのかな?と思っていたんですけど、(先に収録した)隆やほかの人の声を聞いたら余裕がなくなっちゃって。結局、普通にきちんとやらせていただきました(笑)。
―もし身近にファローナとフレデリコみたいな意地悪な人たちがいたら、お2人はどう対処しますか?
藤井:
大歓迎ですけどね。
YOU:
逆にね!
藤井:
そう、逆に。
YOU:
いて欲しい。
藤井:
いて欲しい(笑)。
YOU:
頑張れますからね。
藤井:
励みになります。
―「アイツらムカつく!」と言って腹を立てることもなく?
YOU:
2人とも根はそんなに悪い感じがしないし、物語には主役がいて意地悪な役がいるのが当たり前。さっき隆が言ったように、「ドラえもん」におけるジャイアンみたいなキャラが主人公に火をつけるガソリンみたいな存在になるので、必要悪かなと思います(笑)。
―ファローナとフレデリコは、トーマスとカナのライバルのような立ち位置ですが、お2人のライバルは誰でしょうか?
YOU:
誰だろう?誰かな?
藤井:
ソフィー・マルソーじゃない?『ラ・ブーム』もリバイバル上映されてますが、「YOUさんじゃない?」と思うところがたくさんあって。似ているところはあると思います。僕発信ということで、ソフィー・マルソーでお願いします。
YOU:
ソフィー・マルソーで!隆はカイリー・ミノーグ。隆の活動に影響を与えた人だから。
―日本で昨年末から放送されているTV版と今回の劇場版ではトーマスたちの世界を12年ぶりにフルリニューアルしたことでも話題ですが、新しいトーマスたちの印象は?
藤井:
「きかんしゃトーマス」と言うと、大人の人たちは1990年に放送を開始した最初のモデルアニメーションのトーマスを思い浮かべるでしょうし、2010年に日本で放送されたフルCGのトーマスを観ていた人も多いと思います。でも、今回のトーマスはさらに新しくなっているので、その進化した姿を映画館でぜひ確かめていただきたいですね。なかでも、トーマスが怒ったり、頑張っているときの表情は注目です。とても可愛らしいですから。
YOU:
そういう時代の変化が手に取るように分かるシリーズですよね。それぞれの表現を見て、「あっ、これはあの時代の作品だ」「こっちはフルCGの奴だ」なんてことが分かりますから。これからも「渡る世間は鬼ばかり」のようにシリーズが続いていって、「きかんしゃトーマス」がもっともっと身近な存在になるといいなと思います。
藤井:
そうなるためにも、この作品をぜひ成功させたいし、映画館に大勢の方々にお越しいただきたいという気持ちでいっぱいです。
YOU:
そうですね。子どもたちをいっぱい連れ込みましょう!
藤井:
「連れ込む」なんて、ひと言も言ってません(笑)。
YOU:
誘拐するわけではなく、子どもたちのハートをつかみたい!
藤井:
そうそう。ハートを誘導したいと思っています(笑)。
―最後に、映画を楽しみにしている子どもたちにメッセージをお願いします。
YOU:
あらすじがわからない小さいお子さんでも、親しみやすく、楽しく観られると思います。トーマスや仲間たちが動く映像を観るだけでも思いやりが伝わってきます。映画を観たら、親御さん、おじいちゃん、おばあちゃん、みんなで一緒にトーマスの話をして、もう一回観たいなとなってくれたらいいな。何回も足を運んでください!
藤井:
大きくなってトーマスから離れている少年少女、お父さんお母さんにも観て欲しいです。(リニューアルされた)新しいトーマスをぜひ劇場で観てください。劇場のスタッフさんが万全の状態でお待ちしています。家族揃ってお楽しみください!