お客さま目線を欠かさず
劇場とチームを育む
劇場支配人
好きな映画:バグダッド・カフェ、A.I.
劇場運営のすべてに関わる
支配人の仕事
きっかけは、かわいらしいキャラクターが並ぶグッズ売り場に惹かれたことでした。関西の劇場で働きはじめ、全国のさまざまな場所でマネージャーや副支配人として経験を積んだ後、支配人となりました。当初は見知らぬ土地にひとりで住むことに不安も抱えていましたが、行ってみればまさに「住めば都」。どの街にも思い出がたっぷり詰まっていて、第二の故郷が各地にあるとでも言いましょうか。かつて過ごした場所がTVのニュースに映ると、いまでもなつかしい気持ちでいっぱいになります。支配人の仕事は幅広く、上映スケジュールの作成から動員状況や商品の確認、スタッフの管理まで多岐にわたります。ときには現場のヘルプとして自らコンセッション(飲食売店)に立ち、ポップコーンを販売することも。いわば劇場運営に関するなんでも屋さんですね。
良いチームをつくる
秘訣は協調性
なかでも時間と労力をかけているのは、上映スケジュールの作成です。専用のシステムを利用し、どの作品をいつ流すかを考え、本社とも調整して決定していきます。話題作には大きなスクリーンを割り当てる一方、ご年配の方に人気が出そうな作品は上映の時間帯を朝にするなど、劇場や作品、そしてお客さまの特性を考えながらスケジュールを決める重要な仕事です。支配人に求められるものを挙げるとすれば、ひとりで抱えず周りを巻き込んでいく力でしょうか。判断力も必要ですが、チームで動く仕事ですので協調性は欠かせません。後輩も任せられることによって、自ら考えるスキルが育つのでは?と感じています。イベントの告知方法を考えるときやスタッフの担当業務を変更する場合も、ひとりでは決めずにマネージャーと話し合って決めるように心がけています。
小さな工夫が
結果につながる喜び
やりがいを感じる瞬間は、やはりお客さまに喜んでいただいたときです。特に劇場で企画したイベントに足を運んでくださった方の声を聞くと、やっていてよかったと心から感じます。ほかにも、工夫が結果につながったときは嬉しいですね。上映がはじまるまでに販売しなければならないコンセッションは、とにかく時間との勝負。回転率を上げるため商品や備品の置き場所を徹底して見直したところ、販売数が大幅に増加し、昨年は売り上げの伸び率で全国1位を獲得しました。どの場面でも大切なのは、お客さま目線で考えること。私自身もアーティストのライブによく行くので、イベント企画の際に演出を参考にすることは多いです。大きなスクリーンと大音量のなか、誰にも邪魔されることなく映画の世界に浸る体験は特別なもの。お客さまにもぜひそう感じていただけるように、チームで楽しみながら挑み続けたいです。
1日のスケジュール
■早番勤務時の一例
- 8:00
- 出社/営業実績/引継ぎ事項/メール等の確認、劇場・SC巡回
- 10:00
- 営業用資料作成など
- 12:00
- 休憩
- 13:00
- (外出)販促企画、広告営業
- 15:00
- イベント打合せ
- 16:00
- 残務
- 17:00
- 退社
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