最高の音響空間THXで極上の映画体験を味わおう!
私は海老名に着任して初めてTHX劇場で映画を鑑賞しました。上映が始まりカーテンが開きTHXロゴの予告が流れると、毎回その音響に胸がドキドキしたことを思い出します。
着任中で印象深かったのはマイケルジャクソンの「THIS IS IT」と「エヴァンゲリヲン」でしょうか。私は満席の客席の「どよめき」を私は映画館で初めて体験しました。そして退場されるお客さまの満足された顔を拝見し、映画のすばらしさを再認識させていただきました。映画を観るならぜひTHX劇場で観てほしい、感動が違います。
A long time ago,in a galaxy far,far away....
日本で最初にTHX認定を受けた一般映画館は、旧ワーナー・マイカル・シネマズ海老名の7番スクリーンです。
このTHX社による認定は、イオンシネマになっても引き継がれました。
製作者が、こだわって作った音響を体感するならここしかない。原点にして、最高の音響環境。座席から伝わる迫力の重低音は、健在です。
「海老名のTHXのパワーを初めて強く実感したのは、SWエピソード1の時。
ダースモールVSクワイガンジン&オビワンケノビのライトセーバー対決で、ライトセーバーを振り回し、ぶつけ合うその衝撃音は内臓まで響き、しかし爆音なのに嫌でないその音は、まさにそのシーンの中にいる錯覚を与えてくれました。あの衝撃の鑑賞機会は忘れられません。
そして実写だけでなく、アニメでもTHXの力は存分に発揮されました。
「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序」において、クライマックスシーンの「ヤシマ作戦」は圧巻でした。映像・音・空間が全て一体となり大迫力の戦闘シーンを作り上げ、作戦終了後はそのシーンに見入っていた自分自身が脱力したのを覚えています。
アニメ映画はシーンや音声の作りこみがより製作者の意図するものを反映させることの出来るものだと思います。しかしそれを映画館で再現することは非常に難しいのが実情です。しかし海老名THX劇場は完璧な再現以上のものを鑑賞者である私に示してきました。
それぞれの作品で、「映画」というよりもその空間にいることができたことに喜びを覚えた2作品の体験でした。
THX社とは、映画の音響の評価を提供する会社であり、認定するために必要なデザインサービスを行っている。元々はルーカスフィルムの1部門としてスタートした。
THX社は音響のみならず、映写や外部からの雑音等に対しても厳しいチェックを行う。すべての項目をクリアした劇場のみにTHXが認定され、THXのロゴマークが刻まれたプレートを掲げることと、THXトレーラーの上映が許可される。
日本で最初にTHX認定を受けた一般映画館は、ワーナー・マイカル・シネマズ海老名(現イオンシネマ海老名)の7番スクリーンである。
THXではシネマプレゼンテーションを「室内音響」「映写システム」「音響システム」の3つのカテゴリーでテストし、評価します。
THX tests and evaluates three categories of cinema presentation: room acoustics, projection system, and sound system.
以下の3項目(B-1~3)の測定及びキャリブレーションをTHX承認のオーディオスペクトラムアナライザー(4本マイク 機材名:R2orD2)を使用して行う。なお、スピーカーの音圧レベルのみ①マイクのみで測定を行い、その他の項目については4本マイクの平均値を測定する(図3参照)
劇場内の空調をすべてONにした状態のNC値が30以下でなければならない。(図4参照)
シネマスピーカーの各チャンネルの音圧レベルをシネマプロセッサー内蔵のピンクノイズ(ほとんどのシネマプロセッサー場合-20dbFs)にて測定し、必要に応じてキャリブレーションを行う。基準:L、C、R(各85dbc)、サラウンドチャンネル(各82dbc)、SW(Cチャンネルの低域の+10db)
RT60とは、音圧レベルがあるレベルから60db減衰するまでの時間の事を言う。TH Xの規格では、劇場内の容積によって決められたカーブの上限から下限値の間に収まっている必要がある。測定周波数は、125hz、250hz、500hz、1khz、2khz、4khz、8khzの7ポイント。